こんにちは。「たゆ」です。
今回は、前回の続きで、根菜の保存方法をご紹介いたします。
前回紹介したものはこちらをご覧ください。
常温・冷蔵編、冷凍編に分けて紹介しています。
また、ちょっとした豆知識的な「おいしいハナシ」も紹介していますので、ぜひご覧ください。
ではさっそくいってみましょう!
保存方法
れんこん
れんこんは淡泊に見えて、ビタミンCや食物繊維が豊富な野菜です。
シャキシャキに仕上げたいきんぴらは輪切りに、ホクホクに仕上げたい煮物は乱切りにして食感や味の違いを楽しみましょう。
れんこんは切るとタンニンによって変色してきてしまうので、水or酢水に数分つけると変色を防ぐことができます。
れんこんの保存方法
~常温・冷蔵編~
節が切ってあるものは空気に触れないように特に切れ目をラップで包んで冷蔵庫へ入れましょう。
節のままのものは新聞紙に包み、冷暗所で保存しましょう。
新聞紙がない場合はキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて保存しましょう。
3日を目安に使いきるをオススメします。
あまり日にちをおいてしまうと、穴の中が変色してしまいます。
~冷凍編~
どんなふうに食べるか決まっていない時は、とりあえず「縦に割って保存」がオススメです。
解凍後に色々な形状に切れるので汎用性の高い保存方法です。
- 皮をむき、縦2等分に切って酢水に数分さらす
- キッチンペーパーで水気をふき取り、空気に触れないようにピッタリと包んで袋に入れる
解凍は3分ほど自然解凍させると包丁が入るくらいの硬さになります。
輪切りにして保存すれば使いたい分だけ取り出せます。
- 皮をむき、1㎝ほどの厚さに切る
- 酢水に数分つけてキッチンペーパーで水気をふき取る
- 重ならないように袋に入れて保存する
重ならないようにすることで1個ずつ取り出すことができます。
また、すりおろして保存することもできます。
- 皮をむき、すりおろして、大さじ1ずつラップで包む
- 袋に入れて保存する
れんこんにはムチンというネバネバ成分が含まれているので、すりおろしておくとお好み焼きのつなぎなどに使うことができます。
おいしいハナシ
れんこんはアクが強いので空気に触れると変色します。
水or酢水にさらすのは数分にしてビタミンCなどの栄養素の流出を抑えましょう。
煮物に使いたい時は水にさらしましょう。ネバネバで成分のムチンの働きが残ります。
サラダなどに使いたい時は酢水にさらしましょう。ムチンの働きが弱まります。
ムチンやタンニンは胃腸の働きを整えるので、「だいこん」や「かぶ」と合わせると効果が高まります。
かぶ
かぶは白色のものをよく見かけますが、実は赤、黄、紫などカラフルな品種もあります。
根は生でもみずみずしく、調理の仕方によっては食感や甘みの違いを楽しむことができます。
生で食べると「ジアスターゼ」などの消化酵素を効果的に摂取でき、胃もたれなどを予防できます。
かぶの保存方法
~常温・冷蔵編~
だいこんと同様に、葉が根の栄養を吸いあげてしまうのですぐに切り分けます。(白い部分に茎を残さないように切ります)
葉は新聞紙で包み、根は袋に入れて冷蔵庫に入れます。
~冷凍編~
使い道が決まっていない場合は丸ごと冷凍がオススメです。
- 根と葉を切り分ける
- 皮をむく(皮は冷凍すると変色するため)
- ラップで1個ずつ、ぴったりと包む
- 袋に入れ、空気を抜いて保存する
解凍して使うときは、ラップを外し、表面の氷の粒を洗い流す程度(10秒)に流水をあてるとすぐに切れる状態になります。
そこからは食べやすい大きさに切り、生のかぶと同様に調理します。
使い道が決まっていたり、半端に余ってしまった分はカットしてからそのまま冷凍がオススメ。
- 皮をむく
- 使い道に合わせてカットする(半月切りやくし形切りなど)
- 平らになるように袋に入れる
- 空気をしっかり抜いて保存する
凍ったまま汁物や煮物に加えたり、炒めたりして調理します。
一度冷凍すると繊維が壊れるため、短時間で柔らかくなります。
おいしいハナシ
根に含まれるビタミンCや消化酵素は熱に弱いので、サラダや漬物にするのがオススメです。
だいこんよりも柔らかく、煮込むと煮崩れしやすいので注意が必要です。
実は、かぶは根より葉の方が栄養価が高いです。
個人的には葉はお味噌汁の具として入れるのがオススメです。その他にもお浸しや炒め物にも使えます。
かぶを買うときは葉がしかっりしていて、色鮮やかな物を選びましょう。
さといも
さといもはイモ類の中でもエネルギーが低めです。
独特のぬかりは、ムチンとガラクタンという水溶性食物繊維によるもので、
ムチンは胃や目の粘膜を保護するはたらきがあり、ガラクタンは腸のはたらきを促進する作用があります。
さといもの保存方法
~常温・冷蔵編~
さといもは低温と乾燥に弱いため、新聞紙やキッチンペーパーで包み、冷暗所で保存します。
洗ってあるものは数日で使い切りましょう。
~冷凍編~
低温と乾燥に弱く、冷蔵庫での保存が難しいので、すぐに使わない分は冷凍保存がオススメです。
また、皮をむいてから保存したくなりますが、皮をむくと小さいうえに、ネバネバ成分がでてしまい危ないので皮ごと冷凍するのがオススメです。
- 毛に逆らうようにして繊維と泥を取り除きながら水で洗う
- ペーパーで水気をしっかりとふき取る
- 1個ずつラップで包み袋に入れて保存する
解凍は、ラップに包んだまま500Wで90秒ほど加熱(1個につき)
竹串がすっと通る硬さになったら冷めないうちに皮をむく。(火傷に注意してください。)
加熱してからのほうが簡単に皮をむくことができます。
おいしいハナシ
さといもはそのまま煮たり茹でたりするとぬめりが出て、汁が濁ってしまいます。
なので、皮をむいて塩を振り、よく揉んでから下茹でします。
茹であがったら水で洗い、ぬめりをとってから調理しましょう。
煮っころがしなどのぬめりもおいしく感じる料理の場合は、皮をむいた後に乾いた布巾で表面を拭いてぬめりをとります。
ヤマノイモ(ながいも)
ヤマノイモとは、やまいも、ながいも、自然薯などの総称です。(ここでは「ながいも」と書いていきます)
栄養成分を豊富に含み、分解酵素の「ジアスターゼ」を含むため、生食でも食べられます。
お好み焼きなどをふわふわに仕上げたい時に加えるのもいいですね。
ながいもの保存方法
~常温・冷蔵編~
泥やおがくずがついたものの方が日持ちします。重みがあり、切り口が変色していないものを選びましょう。
一本のものは新聞紙に包んで冷暗所へ。
カットされているのもはラップでぴったりと包み、冷蔵庫で保存します。
~冷凍編~
色々な切り方のパターンで紹介していきます。
〇輪切り
- 皮をむき、1㎝ほどの厚さに切る
- 酢水に10分ほどつけてアク抜きをし、変色を防ぐ
- ペーパーで水気をふき取り、重ならないように袋に入れる
- 空気をしっかり抜いて保存する
特別解凍する必要はなく、凍ったまま鍋やフライパンに入れて加熱調理できます。
〇乱切り
- 皮をむき、乱切りにする
- 酢水に10分ほどつけてアク抜きをし、変色を防ぐ
- ペーパーで水気をふき取り、袋に入れる
- 空気をしっかり抜いて3~4時間冷凍庫に入れる
- 一度取り出し、袋の上からバラバラになるようにほぐす
- もう一度冷凍庫に入れて保存する
凍ったまま鍋やフライパンに入れ、加熱調理する。(素揚げもOK)
〇千切り
- 皮をむき、長さ5㎝、幅5㎜~1㎝に切る
- 酢水に10分ほどつけてアク抜きをし、変色を防ぐ
- ペーパーで水気をふき取り、使いやすい量に小分けし、ラップで包む
- 袋に入れて保存する
加熱調理する場合は凍ったまま。生食する場合は冷蔵庫で自然解凍させる。
歯ざわりは冷凍前と多少変わってしまいますが、冷蔵庫でゆっくり解凍するとシャキシャキ感が残せます。
〇叩いて潰す(粗おろし)
- 皮をむき、適当な大きさに切る
- 1食分ずつ袋に入れる(この後叩きながら潰すので、薄い袋は不向きです)
- 袋が破れないように気を付けながら麺棒などで叩き、好みの滑らかさにする
- 変色を防ぐために酢を数滴加え、よく混ぜる
- 空気をしっかり抜いて保存する
少量の場合は袋ごと流水解凍し、多めに解凍する場合は冷蔵庫で解凍か電子レンジで解凍する
〇すりおろし
- 皮をむき、おろし器ですりおろす
- 変色防止に酢を数滴加え、よく混ぜる
- 1食分ずつ袋に入れる
- 空気をしっかり抜いて保存する
少量の場合は袋ごと流水解凍し、多めに解凍する場合は冷蔵庫で解凍か電子レンジで解凍する
おいしいハナシ
ながいもには消化の促進や体力回復効果のある色々な酵素が含まれていますが、それらは熱に弱いので、すりおろしたり、千切りにしたりして生で食べるのがオススメです。
おくらやモロヘイヤなどと和えてネバネバサラダなどにしてもいいですね。
すりおろす際に、かゆみが生じることがあり、その原因は「シュウ酸カルシウム結晶」で、目に見えない大きさの針状のため、それが皮膚に刺さるためかゆみが生じます。
この結晶は酸や熱に弱いので、すりおろす前にながいもを酢水につけるか、手を酢水に浸しておくと、かゆみを軽減できます。
ヌメヌメしててすりおろすのが危ないですが、ながいもを持つ部分にペーパーを巻いておくと滑りにくくなります。
最後に
ここまでご覧いただきありがとうございます。
今回は使用頻度はそこまで高くない根菜を紹介しました。
使い道に合わせて保存しておくことで解凍後にすぐ使えたり、使い道が決まってない場合はそのまま冷凍できたりと保存の方法色は々あります。
少しでもお役に立てれば幸いです。
根菜以外にも葉物や果物、きのこ類なども紹介していきますのでまたご覧ください。
ではまた。
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